経営者コミュニティの選び方・メリットについて徹底解説!【おすすめ7選】

起業はしたものの、経営上の悩みを気軽に相談できる相手がいないと感じたことはないでしょうか。

一般的に経営者は孤独だといわれることが多く、自社の課題や将来へのビジネスの不安を一人で抱えがちです。

しかし、こうした経営者同士がつながって、お互いに情報を共有し合えるとしたらどうでしょうか。

そのような経営者同士の交流の場として注目されているのが「オンライン経営者コミュニティ」です。

本記事では、経営者コミュニティとは何か、なぜ今注目されるのか、その具体的なメリットや信頼できるコミュニティの選び方、さらには参加時の注意点までを徹底解説していきます。

経営者コミュニティとは?

経営者コミュニティとは、経営者や起業家同士が集まって互いに交流することで、情報や経験を共有できる場のことです。

自社の外で経営について深く語り合える貴重な機会となるため、異業種の経営者との出会いや新しい知識の獲得、人脈形成の場所となっています。

特に、オンライン経営者コミュニティの場合、インターネット上のサービスやSNSなどを通じて、時間や場所の制約を越えて多くの経営者がつながっています。

日頃、社内では得られない客観的なアドバイスをほかの経営者からもらえたり、自身の経験を共有して他者の助けになったりと、互いに切磋琢磨できる関係が築けるのが特徴といえるでしょう。

また、ビジネス情報の交換に留まらず、同じ立場ならではの悩みを共有して、精神的な支えや、今後のビジネスに対するモチベーション維持の場としての役割も果たします。

経営者コミュニティはメンバー相互の交流に重きが置かれるため、「対等な交流」が可能となっています。

なぜ今、経営者コミュニティが注目されるのか

なぜ今、経営者コミュニティが注目されているのでしょうか?

第一に、起業のハードルが下がって若い起業家が増えたことで、経営者同士のつながりを求めるニーズが急増していることにあります。実際、起業家コミュニティやイベントの需要は、スタートアップ増加に伴い急激に拡大しています。

第二に、コロナ禍以降のリモートワーク普及により、経営者同士が直接出会う機会が減少したことも大きな要因でしょう。現在では、経営者コミュニティとしてオンラインでも多くの交流が行われています。

第三に、ビジネス環境の変化が昔よりもますますスピーディーになり、他社の最新事例や経営ノウハウを共有し合う重要性が増しているからともいえます。一人の力だけでは追いつかない情報量や課題に対応するため、経営者同士で助け合えるコミュニティの価値が再認識されているのです。

経営者コミュニティに参加する5つのメリット

経営者コミュニティに参加することで得られるメリットはいくつかありますが、主に以下の5つが挙げられます。

  • 最新のビジネス情報を収集できる
  • 人脈拡大と信頼できる仲間をつくれる
  • 悩み・課題の相談相手ができる
  • ビジネスチャンス・顧客獲得につながる
  • 視野の拡大とモチベーション向上につながる

それぞれの項目について確認していきましょう。

最新のビジネス情報を収集できる

コミュニティ参加によってまず期待できるのは、最新のビジネス情報を効率的に収集できることです。

日々、自社の業務に追われているとどうしても外部の情報収集が後回しになりがちですが、コミュニティではさまざまな業界の経営者が集まっているため、普段自分では得られないトレンド情報や他業界の動向を知ることができます

また、経済情勢の変化や法改正など、経営に影響を与えるニュースもコミュニティ内で話題に上がるため、タイムリーに対応策を練ることができるかもしれません。

情報をインプットできる場所を複数持つことで、多角的に常に情報を収集する手段を持てるのがメリットといえます。

人脈拡大と信頼できる仲間をつくれる

異業種や異なる規模の経営者と出会えることも、コミュニティ参加の大きな魅力です。

基本的には毎日を忙しく過ごしている経営者に対して、自分の力だけで経営者人脈を構築していこうとしてもかなり難しいです。

そういった場合に経営者コミュニティを活用していくことで、コミュニティには年齢も業界も多様な経営者が集うため、自身の範疇を超えた関わりを持つことができるようになります。

経営者コミュニティではお互いのビジネスの紹介だけではなく、今後のための信頼関係を構築することもできます。

交流を重ねて信頼関係を築いていくことで、「この人になら相談できる」「一緒に切磋琢磨できる」と感じられる心強い仲間を増やしていけるでしょう。

このように、コミュニティは単に人脈を増やすだけでなく、経営者同士の関係性を深め、生涯にわたるビジネスパートナーを獲得する場ともなり得ます

悩み・課題の相談相手ができる

経営上の悩みや課題を気軽に相談できる相手が見つかることも、コミュニティならではの利点といえるでしょう。

経営者は部下には相談しにくい悩みを抱えることが多々ありますが、コミュニティ内には似た経験を持つ経営者仲間がいるため、同じ土俵に立つ経営者からの建設的なアドバイスをもらうことができます

同じ境遇の経営者と話すことで新たな視点が得られることもあり、これがきっかけで解決の糸口が見つかるかもしれません。

コミュニティは悩みを相談し合える『経営者の駆け込み寺』ともいえる存在といえ、一人で抱え込まずに相談できる場所があるというのも精神的に大きなメリットとなります。

ビジネスチャンス・顧客獲得につながる

コミュニティへの参加は、ビジネスチャンスや新規顧客の獲得にもつながるでしょう。

日頃から交流を深め信頼関係を築いた相手であれば、「ぜひあなたに仕事をお願いしたい」「知り合いの会社を紹介したい」といった話が自然と生まれやすくなります。

コミュニティ内で得た人脈を通じて新規取引が成立したり、相互に顧客を紹介し合うことで売上拡大に成功したりしたという事例も多くあります。

また、意気投合した経営者同士が共同で新サービスを開発し、新たな市場に共に参入するといった大型のビジネスチャンスに発展することもあるでしょう。

このように、コミュニティは人脈形成の場であると同時に、お互いの事業成長を後押しするビジネスマッチングの場としても機能するのが魅力です。

視野の拡大とモチベーション向上につながる

コミュニティへの参加は、自身の視野を大きく広げてくれます。

普段は接することのない異業種の成功事例や経営手腕に触れることで、自分の中の常識にとらわれない新たな発想が生まれるきっかけとなるかもしれません。

それぞれの経営者で見えている視座や大切にしている理念が違います。

ほかの経営者が挑戦している内容や工夫を知ることで、新たな学びが得られるでしょう。

さらに、コミュニティ内では同じ立ち位置の経営者が数多くいるため、自分よりも熱量の高い経営者に出会えるはずです。そのような経営者の話や状況から、自身のモチベーションアップに影響を与えてくれる存在との交流は非常に大切です。

このように、コミュニティは知識や人脈以外にも、経営者の心の面にも良い影響を与え、前向きにチャレンジし続ける原動力となることも多くあるでしょう。

信頼できる経営者コミュニティの選び方

経営者コミュニティにもさまざまな種類があります。

闇雲に参加してしまうと期待外れと感じてしまう原因にもなりかねないため、自分に合った信頼できるコミュニティを選ぶことが大切です。

信頼できる経営者コミュニティの選び方としては、以下のポイントが挙げられます。

  • 参加メンバーの層や参加条件を確認する
  • 提供される交流機会・コンテンツを確認する
  • コミュニティの実績や評判を確認する
  • 費用対効果・参加しやすさを確認する

ポイントについてそれぞれの項目で解説していきます。

参加メンバーの層や参加条件を確認する

まず、そのコミュニティにどのような層の経営者が参加しているかを調べましょう。

自分と近い立場や、共通の話題やビジネス視点を持つメンバーが多いコミュニティのほうが、有益なつながりが得られやすくなります

創業間もないスタートアップ経営者であれば、同じような規模・フェーズの企業経営者が集まるコミュニティが適しているでしょう。逆に、ベテラン経営者であれば、歴史ある企業の経営者が多く所属する場のほうが、話が合う可能性が高いといえるでしょう。

業種や年齢層も重要なポイントです。

異業種交流を目的とするコミュニティもあれば、業界特化型で専門的な情報交換を重視するコミュニティなど、目的別に多くのコミュニティが存在します。

さらに、若手経営者を中心としたものから幅広い年代が混在するものまでさまざまなので、自分が馴染みやすい雰囲気かを見極めることも大切です。

加えて、参加条件の確認も欠かせません。

経営者限定の会なのか、参加にあたって審査や既存メンバーからの推薦が必要かなど、ルールを事前に把握しておきましょう。

参加ハードルが高いコミュニティはその分本気度の高いメンバーが集まる傾向がありますが、自分にとって無理なく参加できるかも考慮してみてください。

提供される交流機会・コンテンツを確認する

次に、そのコミュニティが提供している交流の機会やコンテンツの充実度を確認しましょう。

どれだけ積極的にメンバー同士が関われる場が設けられているかは、プログラム内容や運営によります。

定期的なオフライン交流会やオンラインでの勉強会・セミナーが開催されているか、メンバー限定のディスカッションチャットや情報共有プラットフォームが用意されているか、といった点が観点となるでしょう。

中には少人数制の部会や専門テーマ別のワーキンググループがあり、より深い議論や共同プロジェクトが行われているコミュニティもあります。

また、有識者を招いた講演やトップ経営者同士の対談イベントなど、学びにつながるコンテンツが豊富かどうかもチェックポイントです。

逆に、ほとんどイベントが開催されないコミュニティやメンバー間の発信が少ないコミュニティでは、せっかく参加しても得られるものが限られてしまいます。

そのため、公式サイトや案内資料から過去のイベント実績やコンテンツ内容を調べて、自分の目的に沿ったコミュニティかを見極めるようにしてください。

コミュニティの実績や評判を確認する

コミュニティ選びでは、その団体の実績や外部からの評判も重要な判断材料となります。

長く運営されているコミュニティであれば、それだけ継続的に支持されている証拠といえます。過去の開催イベント数や参加企業数、そこで生まれた協業事例や取引成立件数などの実績データが公表されていれば、ぜひ目を通すようにしましょう。

「参加者の声」といった形で、実際に参加した経営者の感想や成功体験談が紹介されていれば、その内容も参考になります。一方で、見えにくい評判については、ネット上の口コミやSNS上のコメントを調べてみるのも有効です。

ただし、匿名の評価は偏っている可能性もあるため、可能であれば実際にそのコミュニティに参加している知人や取引先に意見を聞いてみると良いでしょう。

信頼できるコミュニティほど参加者からの満足度が高く、外部から見ても評価が安定しているものです。

費用対効果・参加しやすさを確認する

コミュニティ参加にかかる費用と、その費用に見合う価値が得られるかも検討しましょう。

経営者コミュニティの中には、月会費や年会費が必要なもの、イベントごとに参加費を徴収するもの、逆に無料で参加できるものなどさまざまです。高額な会費を支払ったものの、期待した成果が得られなければ意味がありません

実際に行われたアンケート結果(KOBUSHI MARKETING 合同会社による経営者への意識調査)では、経営者コミュニティ未参加者が参加しない理由に「費用対効果が合わないと思うから」が挙げられており、その割合は約27%にも上っています。

費用が高い場合は、その分得られるメリット(例えば専門家からの個別コンサル、手厚いサポート体制、濃密な交流機会など)が明確に提示されているかを、しっかりと確認しましょう。

逆に、参加費が無料または極端に安価な場合でも、得られる情報や人脈の質が低ければ時間の無駄になってしまいます。

また、コストだけでなく自分にとって参加のしやすさも重要です。

交流会の開催時間帯が自身のスケジュールに合っているか、オンライン開催が中心で地方からでも参加しやすいか、といった点も検討材料となるでしょう。

自分のペースで無理なく参加でき、なおかつ支払う費用に見合うだけの価値を提供してくれるコミュニティを選ぶことが大切といえるでしょう。

おすすめ経営者コミュニティ7選

経営者におすすめのコミュニティは多数ありますので、以下の「経営者コミュニティ」についてそれぞれ紹介していきます。

  • AKEY会(エーキー会)
  • CXOランチ会
  • チラCEO(オンリーストーリー)
  • festivo
  • ダイヤモンド経営者倶楽部
  • 女性社長.net
  • 経営者の会

ぜひこれらの情報を参考に、コミュニティへの参加も検討してみてください。

1.AKEY会(エーキー会)

主催団体 株式会社AKEY
参加方法 公式サイトから問い合わせ
開催頻度 毎月多数開催
開催エリア 横浜ほか全国主要都市
参加費用 月額約3万円
Webサイト https://fivegate.jp/blog/akey

運営は、自社で経営者コミュニティ事業を展開しているAKEY社です。

京と大阪で毎月約40回ものランチ会やディナー会が開催されており、月額約3万円の会員費で全ての会合に参加し放題という特徴があります。

1回1時間程度で解散するタイムパフォーマンス重視の運営で、忙しい経営者でも参加しやすい交流会となっています。月に数十回もの交流ランチやディナーが開催されており、毎回テーマや参加条件が設定されるので質の高い交流が可能です。

日本一費用対効果の高い交流会」を謳っており、実際に受注や事業提携につながった事例が多数報告されています。参加には事前の審査や紹介が必要な場合もあり、信頼性の高いメンバーだけが集まる点も魅力です。

都内中心にランチ会やディナー会が開催されており、公式サイトから問い合わせ後、担当者と面談の上で参加スケジュールを調整する流れとなっています。

勧誘行為は禁止されているため、ビジネス目的に集中できる交流会となっています。

\日本一費用対効果の良い2.98万円!/

エーキー会の詳細はこちら

2.CXOランチ会

主催団体 株式会社AI SWORD
参加方法 公式サイトから問い合わせ
開催頻度 毎月開催
開催エリア 横浜ほか全国主要都市
参加費用 ランチ会は月額1万円(食事代別)
Webサイト https://cxo-center.com/

株式会社AI SWORDが主催するCxO・経営者層限定のランチ交流会です。

上場企業を含む年商1億円以上の企業の役員(CXO)に限定された会員制コミュニティで、平日昼間の時間帯に少人数で開催され、経営層同士がランチをとりながらの交流ができます。

毎週開催される少人数のランチ会を中心に、サウナ会や少人数のシークレット懇親会など、ユニークな交流イベントも提供されています。また、各回には有名企業のCXOがゲスト参加することもあり、食事をしながらフランクに意見交換・情報交換が可能です。

参加条件は厳選されており「売上高1億円以上の企業」で「役員クラス(CEO、COO、CTOなど)の肩書きを持つ方」に限られています。

\上場企業CXOとのランチ会で人脈構築!/

CXOランチ会の問い合わせはこちら

3.チラCEO(オンリーストーリー)

主催団体 株式会社オンリーストーリー
参加方法 公式サイトから問い合わせ
開催頻度 毎月多数開催
開催エリア 東京、オンライン
参加費用 1万円〜

運営は、2014年創業のベンチャー企業で「決裁者マッチング一筋10年」を掲げるオンリーストーリー社です。

チラCEOはスタートアップ企業オンリーストーリー社が提供する決裁者マッチングプラットフォームで、交流会というよりも審査制のオンラインサービスで、事前に審査を通過した優良企業のみが登録されています。

週3回のペースで、自社サービスを経営者同士にプレゼンできるマッチングイベントがオンライン開催されており、オフラインの交流会とは異なる形で経営者同士の出会いが可能です。

チラCEOに登録できるのは「自社の意思決定者(決裁者)」に限られており、主に法人代表や役員クラスが対象で、まずはオンリーストーリーによる事前審査(企業規模や事業内容、経営課題のヒアリング等)を通過する必要があります。

現在は5,000社以上の決裁者が利用中とされ、業種はIT・メーカー・サービス・人材などさまざまです。

基本的な交流はオンライン上で随時行われますが、オフラインでも不定期に決裁者限定の交流会が企画されることがあります。

参加方法はまず公式サイトから問い合わせて審査を受け、契約後にサービス利用開始となります。料金体系は個別見積もり(マッチング成功課金や月額プランなど事業規模に応じて設定)となっており、詳細は問い合わせが必要です。

チラCEO(オンリーストーリー)の公式サイトはこちら

4.festivo

主催団体 一般社団法人festivo
参加方法 公式サイトから問い合わせ
開催頻度 毎月多数開催
開催エリア 東京、オンライン
参加費用 0円〜

festivo(フェスティボ)の運営事務局は若手起業家を支援するNPO法人に近い立ち位置で、全国の起業家ネットワーク構築に尽力している一般社団法人festivo社です。

festivoは日本最大級の若手起業家コミュニティで、会員数は延べ80,000人以上にのぼり、その85%を35歳以下の若手経営者層が占めています。

創業間もないベンチャー企業の経営者・起業家同士が情報交換や支え合いを行う場で、オンライン・オフライン双方で活発です。

イベントにはベテラン経営者や投資家がゲスト参加し若手を指導する仕組みもあり、起業家育成プラットフォームとしての側面も持っています。

原則として35歳以下の若手経営者・起業家のみが正会員になれ、学生起業家や第二創業に挑む若手後継社長なども参加していて参加条件は比較的オープンです。

festivoではオンライン上の情報共有は日常的に行われており、チャットツールやSNSグループでメンバー同士が常につながっているのが特徴です。

オフラインの交流会やセミナーも毎月複数回開催されており、都内を中心に大阪・福岡など主要都市でもイベントが行われます。

参加方法は公式サイトから会員登録し、承認されると各種イベントの案内を受け取れるようになります。

イベントごとに申し込みを行い参加する形で、費用はイベント内容によって無料〜数千円程度(会場費実費等)です。

festivoの公式サイトはこちら

5.ダイヤモンド経営者倶楽部

主催団体 株式会社ダイヤモンド
参加方法 公式サイトから問い合わせ
開催頻度 毎月複数開催
開催エリア 東京
参加費用 非公開(独自基準)

主催するダイヤモンド社は老舗の経済出版社であり、著名経営者や専門家を講師に招いたセミナーが開催されることもあり、ハイレベルな学びの場として評価されています。

ダイヤモンド経営者倶楽部は、経済誌『ダイヤモンド』で知られる株式会社ダイヤモンド社が1993年に発足させた経営者コミュニティで、日本の経済を支える上場企業の経営者からベンチャー企業の創業者まで、幅広い業種・業態のトップ層が集います。

会員企業数は600社以上にも及び、定例の交流会(毎月開催)や新春賀詞交歓会をはじめ、各種勉強会、新入会員向け懇談会、ゴルフコンペなど年間を通じて多彩なイベントが用意されており、経営に役立つ最新情報の共有が豊富です。

ベンチャーから大企業役員まで幅広い経営者が参加していますが、いずれも審査を通過した会員のみです。入会には書類審査および面談が必要で、創業年数・売上規模・業界など一定の基準を満たす経営者であることが求められます。

入会後は年会費を納めることで正式会員となり、会員企業には経営者だけでなく役員クラスも登録可能です。

毎月1回の定例交流会(講演会付き懇親会)が東京で開催されるほか、地域ごとの支部会合や分科会も適宜行われています。

参加方法は会員に郵送・メールで届く案内に返信して予約する形で、会費とは別に、イベントごとに参加費が設定される場合もあります。

さらに、有志によるゴルフ大会や視察ツアー、オンライン勉強会(経営課題別のディスカッションなど)も随時企画されており、会員は興味に応じて参加可能です。

非会員向けには体験参加枠が用意されることもありますが、基本的には会員制クローズドな運営となっています。

ダイヤモンド経営者倶楽部の公式サイトはこちら

6.女性社長.net

主催団体 株式会社コラボラボ
参加方法 公式サイトから問い合わせ
開催頻度 毎月多数開催
開催エリア 東京、オンライン
参加費用 0円〜

運営は株式会社コラボラボで、同社代表の横田響子氏自身も女性起業家としてコミュニティを率いています。

女性社長.netは、全国各地で活躍する女性起業家たちが集う日本最大級の女性社長データベース&コミュニティです。2007年にスタートし、現在約2,800名の女性社長が登録しています。

女性経営者同士が横のつながりを作り、悩み相談や情報交換でお互いを支え合える場として機能しており、定期的に交流イベントやセミナーも開催されています。

また、大手企業による女性起業家支援プロジェクトとの連携や各種表彰企画も行われており、女性リーダーの活躍を社会に発信するプラットフォームともなっているのが特徴です。

主催者が女性ならではの視点で運営しているため、コミュニティ内の雰囲気は和やかで共感重視型です。また「J300」という女性起業家の祭典イベントを主催し、全国から女性経営者を集める取り組みも継続しています。

女性の経営者・起業家であれば、規模や年齢を問わず参加可能です。

登録は公式サイトから自身のプロフィールや事業内容を入力するだけで完了し、特段の審査等は設けられていません

会員登録後は基本無料で、サイト上の会員一覧に自社情報を掲載できるほか、メルマガで各種交流会の案内や有益情報を受け取れます。

女性社長.netの公式サイトはこちら

7.経営者の会

主催団体 株式会社コスモ教育出版
参加方法 公式サイトから問い合わせ
開催頻度 毎月開催
開催エリア 全国各地(東京・大阪・福岡・名古屋など)、オンライン
参加費用 14,400円〜(定期購読料金)

主催は中小企業向けの経営教材を出版する株式会社コスモ教育出版で、同社が発行する月刊『理念と経営』が活動の軸です。

経営者の会は中小企業の経営者を中心に組織された全国規模の経営者コミュニティで、月刊誌『理念と経営』をテキストとして用いる勉強会形式の交流となっており、全国24地区・500箇所以上で定期的に勉強会が開催されています。

出版社ならではの体系立った研修プログラムが用意されており、勉強会の進行マニュアルや講師派遣など運営サポートが充実しています。

地域ごとに世話人代表(地域の有志経営者)が置かれ、自主運営と本部サポートの両面でコミュニティを展開している点も特徴です。

交流会というより勉強会色の濃いコミュニティ運営がなされているのが、他団体との違いでしょう。

中小企業の経営者・役員クラスが主な参加者で、参加条件として『理念と経営』の定期購読が必須となっており、入会時に雑誌購読の申し込み(法人契約)が求められます。

毎月1回のペースで地域ごとに定例勉強会が開催されていて、勉強会ではその月の『理念と経営』に掲載されたケーススタディや経営論文についてディスカッションし、自社への示唆を得るという流れとなっています。

経営者の会の公式サイトはこちら

経営者コミュニティの上手な活用方法

せっかくコミュニティに参加しても、受け身のままでは十分なメリットとはなりません。

経営者コミュニティを上手に活用するためには、以下のポイントを意識してください。

  • 目的意識を持って参加する
  • 積極的な情報発信と交流を行う
  • 成功事例を共有する

それぞれの活用方法についてみていきましょう。

目的意識を持って参加する

コミュニティを有効活用するには、ただ漫然と参加するのではなく、自分の中で明確な目的を持つことが重要です。

「最新の業界についての情報を知りたい」「経営の悩みを相談できる先輩経営者を探したい」など、参加の動機や目標をはっきりさせておきましょう。

目的が定まっていれば、コミュニティ内でどのようなテーマについて触れ、どのような経営者と関わるべきかが見えてきます。

例えば、海外展開のヒントを得るためには、海外ビジネスの経験が豊富な経営者を見つけて積極的に話を聞いてみるといった、ターゲットを絞った行動が必要となります。

逆に目的が曖昧なままだと、せっかくコミュニティに参加しても得られるものがぼんやりとしてしまい、「何となく参加して終わってしまった」という結果になりかねません。

コミュニティに参加する前に自身の課題や達成したいことを洗い出し、それを念頭に置いて交流や情報収集を行うようにしていきましょう。

積極的な情報発信と交流を行う

コミュニティでは受け身にならず、自ら情報発信して積極的に交流することが重要です。

ただ参加してコンテンツを眺めているだけでは、ほかの経営者との関係性は全く深まりません。

自分の経験や業界知識、役立つ情報を積極的に共有したり、ほかの経営者の発言に対して興味を持って質問を投げかけたりすることで、自分の存在感を高めることができます。

オフラインのイベントに参加する際も自ら話しかけて名刺交換をしたり、ディスカッションで発言したりすることで、多くの人に自分を知ってもらえます。

オンラインであれオフラインであれ、自分からアクションを起こすことで信頼関係が構築され、結果的に得られるものも大きくなるでしょう。

成功事例を共有する

コミュニティの中で得た経験や自身のビジネス上の成功事例は、積極的に共有するようにしましょう。

自分の成功体験を話すことは一見自慢のように感じるかもしれませんが、伝え方次第でほかの経営者にとっては有益な学びの機会となります。

特に、コミュニティ内の助言や人脈がきっかけで得られた成功であれば、その報告はコミュニティ全体を盛り上げる良い材料ともなるでしょう。

また、自分が誰かからサポートを受けて成功した場合には、その人への感謝を示す意味でも、成功報告を行うことは大切です。

経営者コミュニティ参加時の注意事項

経営者コミュニティはあくまで相互に交流していく場ですので、以下のマナーや心構えを守ることが大切です。

  • 一方的な売り込みはNG
  • ルール・マナーの順守
  • 身だしなみと自己紹介の準備

それぞれの注意点についてみていきましょう。

一方的な売り込みはNG

コミュニティでは、自社の商品やサービスを一方的に売り込む行為は厳禁です。せっかく築きかけた信頼関係も、あからさまな営業トークや自己宣伝ばかりでは台無しになってしまいます。

多くの経営者コミュニティでは、ネットワークビジネスや執拗な勧誘行為は禁止事項に定められています。

実際に行われたアンケート調査(KOBUSHI MARKETING 合同会社による経営者への意識調査)でも「営業目的や勧誘目的で参加する人がいたため不満を感じた」という参加者の声が挙がっており、露骨な売り込みはコミュニティ内で嫌われる行為の代表格です。

初対面でいきなり自社サービスの契約を迫ったり、名刺交換直後に長々と営業プレゼンを始めたりするのは避けましょう。

まずは相手の話に耳を傾け、互いの状況を理解した上で、本当に役立つ提案であれば必要に応じて行うというようにしましょう。

ルール・マナーの順守

コミュニティに参加する以上、その場のルールやマナーを守ることは基本中の基本です。

コミュニティごとに定められた規約があれば事前によく読み、遵守しましょう。

例えば以下のような点には注意が必要です。

時間厳守

交流会の開始時間や締切日時を守り、やむを得ず遅刻・早退する場合は事前連絡を入れるようにしましょう。

傾聴と敬意

ほかの経営者の発言を最後まで聞き、自分とは異なる意見にも敬意を払うようにしましょう。自分ばかり長時間話し続けるのは避け、全員が発言できるよう配慮することが大切です。

秘密厳守

コミュニティ内で共有された悩みや経営戦略などの機密情報を、許可なく外部に漏らさないようにしましょう。

オンラインでの礼節

チャットや掲示板でも言葉遣いに気を付け、誹謗中傷や一方的な批判は厳禁です。対面でのマナーと同様に、丁寧なコミュニケーションを心がけてみてください。

身だしなみと自己紹介の準備

経営者コミュニティに参加する際は、ビジネスパーソンとして相応しい身だしなみを心がけましょう。

第一印象は想像以上に大切で、清潔感のある服装やきちんとした態度はそれだけで信頼感につながります。カジュアルな集まりであっても、だらしない格好では真剣さが伝わりません。

オンラインで参加する場合も同様で、カメラに映る背景や音声環境にも配慮し、良い印象を与えられるよう準備しておきましょう。

また、自己紹介の準備も必要です。

自分が何者でどのような事業をしているのかを端的に伝えられるよう、あらかじめ30秒程度の自己紹介スピーチを用意しておくと安心です。

会社名・事業内容・強みや実績などに加え、コミュニティ参加の目的を一言添えると相手にも印象が残りやすくなります。

まとめ:経営者コミュニティを活用して悩みを解決し、ビジネスの成長につなげよう!

この記事では、オンライン経営者コミュニティの選び方やメリットについて解説してきました。

経営者コミュニティは経営者同士が支え合い学び合うための貴重な場で、人脈作りや経営相談などにおいて、コミュニティの存在は心強い味方となってくれるでしょう。

実際に、多くの経営者がコミュニティを通じて新たな発見や人脈を得て、経営課題の解決や事業拡大に成功しています。

本記事で解説したように、現在ではオフライン・オンラインに問わず多くの経営者コミュニティが存在します。

これらのコミュニティを上手に活用してビジネスの幅を広げる工夫をしていくようにしていきましょう。