東京では、日々さまざまな経営者向けの交流会が開催されています。
新しい人脈づくりやビジネスチャンスを求めて参加していきたいが、「一体どの交流会に参加すればいいか分からない」と迷う経営者も多いでしょう。
本記事では、幅広い業種・規模の経営者が集まる東京の代表的な交流会から、特におすすめの10件を紹介していきます。
自分に合った経営者交流会を見つけて、質の高い人脈づくりにぜひお役立てください。
経営者交流会とは?
経営者交流会とは、経営者同士が集まって事業について意見交換をしたり新たなビジネスチャンスを見つけたりする目的で開かれる交流会の場のことです。
経営の課題や悩みを同じ立場である経営者同士で共有し合えるので、アドバイスをもらったり新しい発見を得られたりすることがあります。
異業種の経営者との出会いは新たなビジネス視点を生み出すきっかけともなるため、特に人脈が狭く「これからどんどん成長させていきたい!」という経営者にとっては、非常に有益な場所となるでしょう。
最近ではオンライン形式の交流会も増えているため、地方にいても参加できるものや仕事の合間に気軽に参加できる交流会なども登場しています。
経営者交流会の種類と主催者別の特徴
経営者交流会と言っても、その主催者や形式によって特徴はさまざまです。
大きく分けると、次の3種類があります。
- 民間企業や団体が主催する交流会
- 行政・公的機関が主催する交流会
- 金融機関が主催する交流会
それぞれの特徴を項目別に見ていきましょう。
民間企業主催の交流会
民間企業や団体が企画・運営する経営者交流会には、その会社や団体のコンセプトに沿ったユニークな特色があります。
例えば、少人数で深い交流を重視する会や業界・テーマを限定した専門的な交流イベント、異業種の経営者がカジュアルに集まるパーティー形式の会など様々です。民間主催の良さは、企画者の工夫によって交流スタイルが多彩である点と、参加者層も主催団体のカラーに合った人が集まりやすい点です。
民間主催の場合は参加費は無料から有料まで様々で、会によっては年会費制・招待制のものもあります。
参加する際は、「運営母体がはっきりしているか」「実績があるかどうか」を確認すると安心材料となるでしょう。
注意点として、民間主催の中には誰でも参加できる分、参加者の質がそこまで担保されていない場合もあります。運営がしっかりした企業であれば問題ありませんが、選び方を間違えると無駄な時間を過ごしてしまうことになるため、あらかじめある程度調査はしておく必要があるでしょう。
行政・公的機関主催の交流会
民間企業主催とは異なり、自治体や商工会議所など行政・公的機関が主催する経営者向け交流会もあります。
これらは地域の産業振興や中小企業支援の一環として開催されることが多く、参加費が比較的安いまたは無料である場合があります。主催が公的機関ということもあり、参加者の信頼性も高く、営業や勧誘ばかりの怪しい人物が入り込みにくい安心感があるでしょう。
例えば、東京商工会議所が開催する「異業種ビジネス交流会」では、業種を超えて幅広く交流・情報交換を求める経営者が集まる場として評価されています。
様々な業種の経営者が集まるので、自社PRや名刺交換を通じて商談や連携のきっかけを作れる公式イベントなのが魅力です。
このような公的交流会では、営利目的のしつこい勧誘行為は禁止されており、運営スタッフの目も行き届いているため初心者でも安心して参加できるでしょう。
金融機関主催の交流会
銀行や信用金庫など金融機関が主催する経営者交流会もあります。
これは金融機関が取引先同士の交流を支援する目的で開催されるもので、展示商談会形式やセミナー+交流会形式など様々です。特徴として、参加企業は主催金融機関の顧客(取引先)である場合が多く、事前に選抜・招待された企業同士が交流するためマッチングの精度が高いことがあります。
例えば、東京都内の信用金庫である昭和信用金庫は毎年「ビジネスマッチング交流会」を開催しており、当日は100社以上の事業者・団体が各ブースで自社の製品・サービスをPRし、新たなビジネスチャンスを目的とした交流会となっています。
入場無料で来場者は自由に各ブースを回って商談できるため、自社の商品・技術を売り込みたい中小企業にとっては貴重な交流の場となるでしょう。
経営者交流会を選ぶ際のポイント
数ある交流会の中から自分の目的に合った交流会を見極めるために、以下4つのポイントをチェックしておきましょう。
- 主催者の信頼性を確認する
- 参加者層・参加条件を確認する
- 過去の開催実績や評判を調べる
- 勧誘行為の禁止ルールがあるか
各ポイントに沿って解説していきます。
主催者の信頼性を確認する
まず最重要なのは、主催者が信頼できる団体かどうかです。
名刺交換だけが目的のような会や、運営者の素性が不明瞭な交流会は避けたほうが無難でしょう。
公式サイトやSNSで過去の開催内容を確認し、運営元の企業や団体の実績・評判をチェックしましょう。
参加費用が極端に高額なのに実態が見えない交流会、逆に無料ではあるがやたら勧誘しているようなフレーズが多い交流会などは要注意です。
信頼できる主催者であれば、参加ルールや禁止事項もしっかりと明記されていますし、何より参加者の満足度も高いため、必然的に良い評価やコメントが多い傾向にあります。
参加者層・参加条件を確認する
次に自分が交流してみたい層の経営者が参加しているかを確認しましょう。
交流会によって参加者の属性は様々なため、「自分と同じくらいの規模感や成長段階の経営者」が多く集まる会のほうが良いのか、「自分よりも少し上の目標となり得るような経営者」が多く集まる会の方が良いのかでも、参加すべき交流会は変わってきます。
前者の場合であれば有益な情報交換や対等な関係を築きやすいかもしれませんし、後者であれば経営における壁への対処方法や今すべきことなどのアドバイスが得られるかもしれません。
また交流会によっては「参加資格(年商、経営者限定、業界限定など)」が定められていることもあるため、自分が条件を満たしているか、どのような人が集まりそうかを事前に確認しておくようにしましょう。
過去の開催実績や評判を調べる
できるだけ、その交流会の過去の開催実績や参加者の評判も調べてみると良いでしょう。
主催団体の公式サイトに過去のイベントレポートが掲載されていたり、SNS上で参加者が感想を発信していたりする場合があります。
「◯◯交流会 口コミ」「◯◯交流会 感想」などで検索してみることで、公式サイトや交流会の概要からは得られなかった情報が得られるかもしれません。
過去に定期開催されている会であればノウハウがしっかりと蓄積されている可能性が高く、初めてでも交流しやすい雰囲気が作られていることが多いです。
逆に、立ち上げたばかりで実態が不鮮明な交流会では、その後の定期開催がスケジュールされるまでは様子見したほうがいいかもしれません。
勧誘行為の禁止ルールがあるか
交流会を選ぶ際に見落とせないのが、勧誘行為に関するルールです。
ビジネス交流会では、ネットワークビジネスや宗教、保険のしつこい勧誘は禁止している場合がほとんどです。公式案内や参加規約に「営業・勧誘目的のみの参加禁止」など明記されているかを確認しておきましょう。
しっかりした交流会ほどこの点が明文化されており、万が一記載が無い場合には口コミなどで「営業ばかりされた」「妙な投資話を持ちかけられた」等の声がないかをリサーチしておくと安心して参加できます。
せっかく参加するのであれば、無駄な時間を過ごさないために、勧誘NGのルールが徹底されている交流会を選ぶようにしていきましょう。
東京のおすすめ経営者交流会10選
この章では「東京のおすすめ経営者交流会」について、以下の10種類紹介します。
- AKEY会(エーキー会)
- CXOランチ会
- Doomo経営者交流会
- CLIP TOKYO ビジネス交流会
- フレンドリンク異業種交流会
- BNI(ビーエヌアイ)
- 商工会議所青年部(東京YEG)
- EO Tokyo Central(起業家機構 東京セントラル)
- THE INDEPENDENTS CLUB(インディペンデンツクラブ)
- 東京中小企業家同友会(東京同友会)
ぜひ参考にしてみてください。
1.AKEY会(エーキー会)
主催団体 | 株式会社AKEY |
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参加方法 | 公式サイトから問い合わせ |
開催頻度 | 毎月多数開催 |
参加費用 | 約3万円 |
WEBサイト | https://fivegate.jp/blog/akey |
運営は自社で経営者コミュニティ事業を展開しているAKEY社です。
株式会社AKEYが主催する経営者限定の会食コミュニティで、少人数・高密度な交流を重視しており、一度きりの名刺交換ではなく継続的な繋がりを築ける点が特徴の交流会です。
上場企業の経営者や年商億単位の企業オーナーも参加しており、スタートアップ経営者や若手経営層にも人気があります。月に数十回もの交流ランチやディナーが開催されており、毎回テーマや参加条件が設定されるので質の高い交流が可能です。
参加費用は月額約3万円で「日本一費用対効果の高い交流会」を謳っており、実際に受注や事業提携に繋がった事例が多数報告されています。参加には事前の審査や紹介が必要な場合もあり、信頼性の高いメンバーだけが集まる点も魅力といえるでしょう。
都内中心にランチ会やディナー会が開催されており、公式サイトから問い合わせたあと、担当者と面談の上で参加スケジュールを調整する流れとなっています。
勧誘行為は禁止されているため、ビジネス目的に集中できる交流会となっています。
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2.CXOランチ会
主催団体 | 株式会社AI SWORD |
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参加方法 | 公式サイトから問い合わせ |
開催頻度 | 毎月開催 |
参加費用 | ランチ会は月額1万円(食事代別) |
WEBサイト | https://cxo-center.com/ |
株式会社AI SWORDが主催するCxO・経営者層限定のランチ交流会です。
平日昼間の時間帯に少人数で開催され、経営層同士がランチをとりながらの交流ができます。AI SWORD社はAI技術コンサル企業であることから、交流会でもAIや最新テクノロジーに関するテーマで議論が交わされることが多く、未来志向の経営者に支持されている人気イベントとなっています。
AI SWORD社はAI業界の最前線で活躍する企業であり、その繋がりから先進的なテーマを扱う交流会を開催しています。単なる懇親ではなく、毎回ディスカッションテーマが設定され、「生成AIがもたらす業界変革」や「DX推進における課題共有」など、参加者全員で知見を深め合える場となっています。
主催者側でファシリテーターが付いて、話題提供や参加者紹介を行ってくれるため、少人数でも密度の濃い情報交換が可能です。
参加できるのは企業の経営幹部(CxO)や事業責任者クラスに限られており、業種はIT・テクノロジー系が多めですが製造業やサービス業の経営者も参加します。
売上1億円以上のCXOのみ参加できる経営者交流コミュニティとして、月1回程度、東京(丸の内や六本木の会議室など)でランチタイムに開催しています。
参加費用はランチ代実費程度で、主催者のサイトやメール経由で招待された人のみが申し込める半クローズドな形式です。
\上場企業CXOとのランチ会で人脈構築!/
3.Doomo経営者交流会
主催団体 | アイエックス株式会社 |
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参加方法 | 公式サイトから問い合わせ |
開催頻度 | 毎月開催 |
参加費用 | 3,000~5,000円程度 |
運営は「出会いからビジネスを生む」がテーマのDoomoビジネス交流会を定期開催している、アイエックス株式会社です。
アイエックス株式会社は異業種マッチングサービスを手掛けており、そのリアルイベント版として、様々な業界の経営者・起業家が集まる交流会を企画しています。
毎回20~50名規模での名刺交換・懇親が行われ、そこから商談や協業に発展できる実績あるイベントです。
受付時に簡単な事業内容ヒアリングがあり、交流タイム中に運営スタッフが「◯◯業界希望のAさん、△△を提供できるBさんを紹介します」とマッチングをサポートしてくれる心配りも好評の一つとなっています。
業種・規模を問わず幅広い経営者が対象で、スタートアップ経営者から老舗企業の社長、フリーランスや個人事業主まで参加可能で、多彩な顔ぶれとなる交流会となるのが特徴です。
特定の業界に偏らないため異業種からの刺激も多く、普段出会えないタイプの経営者と知り合えるチャンスがあります。
都内各所(主に貸会議室やイベントスペース)で月1回程度開催されており、参加費用は1回あたり3,000~5,000円程度で、Doomoのウェブサイトやイベント告知ページから事前申込できます。
4.CLIP TOKYO ビジネス交流会
主催団体 | 株式会社セントラルベース |
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参加方法 | 公式サイトから問い合わせ |
開催頻度 | 毎月複数開催 |
参加費用 | 4,000円 |
株式会社セントラルベース(2023年設立)が企画・運営しています。
業種や職位を超えて、多様な人材が集う民間運営のビジネス異業種交流会です、2023年設立と新しく、参加者同士の気軽な対話とビジネスマッチングの機会を提供しています。
プロの司会者による進行や、各社1分間PRタイムの導入などの交流が活性化する独自の工夫が凝らされており、参加者満足度は8割超と高い点が特徴です。
各回20~30名規模で、初参加は全体の7割以上となっていますが、マルチ商法や暗号資産ビジネスなどの営業目的が強い業種は参加禁止とし、公正で健全な交流環境を整えています。
月に数回程度、経営者限定や異業種交流などテーマ別の交流会を昼夜開催しています。
会場は主に港区内で、公式サイトから事前申込(有料)により誰でも単発参加が可能で、各社原則1名まで参加でき、受付後に自己紹介やグループ交流を行う2時間前後のプログラムとなっています。
5.フレンドリンク異業種交流会
主催団体 | フレンドリンク異業種交流会 |
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参加方法 | 公式サイトから問い合わせ |
開催頻度 | 毎週多数開催 |
参加費用 | 1,000〜5,000円 |
民間企業のフレンドリンク異業種交流会が主催しており「初めまして同士でもフレンドリーに交流できる場作り」をコンセプトにしています。
フレンドリンクは全国展開する異業種交流会の人気ブランドで、東京でも頻繁にイベントが開催されています。昼のランチ会から夜のビジネス交流パーティーまで多彩な形式があり、基本的に誰でも参加できる開かれた異業種交流会です。
創業から10年以上の実績があり、延べ参加者数は数万人にも上ります。
参加者がリラックスして話せるよう、カジュアルな立食スタイルを採用したり、スタッフが積極的に話の輪に入れてくれたりと、初参加者でも孤立しにくい工夫が凝らされています。
東京以外にも大阪や福岡など主要都市で開催しているため出張先で参加する人もいるなど、全国ネットワークを持つ点も特徴です。
業種・職種・役職を問わず幅広いビジネスパーソンが対象で、経営者はもちろん、営業担当者やフリーランス、将来起業を目指す会社員まで様々なため「経営者限定」ではありませんが、経営者同士の出会いも多く生まれています。
東京では毎週どこかでフレンドリンクの交流会が開催されており、公式サイトのイベント一覧から参加したい日程を選んで申し込み、当日会場で参加費を支払うことで参加が可能となっています。
6.BNI(ビーエヌアイ)
主催団体 | JBNインターナショナル株式会社 |
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参加方法 | メンバーからの紹介 |
開催頻度 | 毎週開催 |
参加費用 | 20万円(年会費含む) |
BNIは1985年創設の世界最大級のビジネス・リファーラル組織で、経営者同士が顧客紹介し合う仕組みを提供しています。日本では2006年開始、東京にも多数の支部があり、業種別に経営者がグループで交流することで新規顧客獲得を図っています。
また、各地域のディレクター(フランチャイズ契約者)によって運営されている、世界70か国以上に展開する国際組織です。
原則として各支部に業種ごと1名の経営者・事業主のみが加入でき、同業競合がいない独占的な環境で活動できます。
入会には他メンバーからの紹介や審査が必要で、年会費等の負担と毎週の定例会参加が必要です。
東京の各支部は週1回、主に朝に定例ミーティングを開催し、見学希望者は既存メンバーの招待や公式サイト経由で訪問参加が可能となっています。
7.商工会議所青年部(東京YEG)
主催団体 | 東京商工会議所 |
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参加方法 | 東京商工会議所からの申し込み |
開催頻度 | 毎月複数開催 |
参加費用 | 2万円 |
運営母体は東京商工会議所で、青年部はその一部門として運営されています。
東京商工会議所青年部(東京YEG)は、東京商工会議所が2017年に設立した若手経営者ネットワークで、次代を担う経営者同士の交流や研鑽、地域貢献活動を展開しています。
定例会(例会)を月1回程度開催するほか、研修会や視察、交流行事などを随時実施するなど参加しやすい形態です。商工会議所本体の行事とも連動し、政策提言活動や地域イベントへの参画機会があるのも特徴といえるでしょう。
比較的少人数のため会員同士の結束が強く、都内23区在勤・在住で条件を満たせば入会申請が可能ですが、所属企業からの推薦が必要な場合もあり、選抜された意欲的なメンバーで構成されています。
入会希望者は東京商工会議所を通じて申し込み、所定の承認プロセスを経て正式メンバーとなることができます。
8.EO Tokyo Central(起業家機構 東京セントラル)
主催団体 | EO Tokyo Central |
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参加方法 | 公式サイトからの申し込み |
開催頻度 | 毎月複数開催 |
参加費用 | 約20〜30万円(入会金+年会費) |
EO Tokyo Centralは1995年にアジア初の支部として発足し、現在会員数約400名を擁する世界最大規模のチャプターとなっている組織です。
非営利の会員組織で、Tokyo Centralには上場企業社長クラスも含む約400名が在籍しています。
年間選出される会長や理事陣も起業家で構成されており、互いの経験共有を重視したプログラムを企画しています。
会員はすべて創業経営者(ファウンダー)で、入会時に会社の年商1億円以上という基準を満たす必要があるほか、入会には既存メンバーの推薦や面接を経て審査承認が必要で、年会費も高額です。
毎月1回の月例会(全会員参加の学び・交流イベント)に加え、メンバー約8名で構成するフォーラムと呼ばれる少人数グループでの月次会合が活動の核となっています。
加えて、著名講師を招いたセミナーや海外カンファレンスへの参加機会も豊富です。
EO Tokyo Central(起業家機構 東京セントラル)の公式サイトはこちら
9.THE INDEPENDENTS CLUB(インディペンデンツクラブ)
主催団体 | インディペンデンツクラブ |
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参加方法 | 公式サイトから問い合わせ |
開催頻度 | 毎月複数開催 |
参加費用 | 無料〜5,000円 |
インディペンデンツクラブは、スタートアップ企業の成長・株式公開支援を目的とした認定NPO法人で、「一人でも多くの起業家と共に、1社でも多くの公開会社を育てる」を理念に掲げ、全国で事業計画発表会等の活動を展開しています。
民間発のベンチャー支援団体がNPO法人として運営しており、営利を目的としない公平な立場で起業家育成に注力しているのが特徴です。
メディア「The INDEPENDENTS」を通じた情報発信や、投資家とのマッチング機能も備えるなど、多面的に起業家を支援する体制が整っています。
起業家の事業計画発表会への登壇には審査がありますが、イベント自体は会員以外も聴講参加可能(事前申込制)で、営業目的でなければ経営者なら誰でも参加しやすい比較的オープンな場となっています。
都内では毎月数回程度の事業計画発表会(ピッチ交流会)を開催しており、大阪など他地域でも含め通算600回以上もの開催の実績が魅力といえるでしょう。
THE INDEPENDENTS CLUB(インディペンデンツクラブ)の公式サイトはこちら
10.東京中小企業家同友会(東京同友会)
主催団体 | 東京中小企業家同友会 |
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参加方法 | 公式サイトから問い合わせ |
開催頻度 | 毎日開催 |
参加費用 | 7,000円 |
東京中小企業家同友会(東京同友会)は、中小企業経営者約2,200名が所属する東京最大級の経営者交流組織で、「よい会社をつくる、すぐれた経営者をめざす、よりよい経営環境をつくる」ことを3つの目的に掲げ、自主・民主・連帯の精神のもとで活動しています。
交流会の運営は会員自身による手作りで行われ、政治的・宗教的に独立中立であり、中小企業の立場から自由に発言・提言できる点が特徴です。
運営資金は会費で賄われており、特定の支援母体を持たない純粋な経営者支援グループとして運営されています。
また、業種・規模・年齢を問わず東京都内の中小企業経営者であれば誰でも入会可能です。
入会時に紹介者は必須ではなく、説明を受けた上で所定の申込書提出と審査を経て正式入会となり、月額会費7,000円と入会金が必要です。
都内各地に20以上の支部を持っており、ほぼ毎日のようにどこかで経営者向けの勉強会や交流会が開催されています。
他にも、経営課題別の委員会や青年部・女性部などの部会活動、他団体との合同イベント、行政への政策提言会合など幅広い活動があります。
経営者交流会に参加するメリット
経営者同士が集まる交流会に参加すれば、普段は得られない多くのメリットがあります。
経営者ならではの人脈形成から、新たなビジネスチャンス、悩みの共有、モチベーション向上など得られるものは様々です。
ここでは、経営者交流会に参加するメリットについて以下の4つについて解説していきます。
- 経営層の人脈が広がる
- ビジネスチャンスを作り出せる
- 経営課題の相談や知見を共有できる
- モチベーションアップが図れる
それぞれの項目をしっかりと押さえておくようにしましょう。
経営層の人脈が広がる
経営者交流会に参加するメリットの一つが、経営層の人脈を広げられることです。
様々な業界の経営者が集まる場では、通常の仕事では出会えないような異業種の経営者とも簡単に繋がることができます。実際、経営者同士は企業の決裁権を持つ者同士でもあるため、新しく知り合った相手と「面白いことをやろう」と盛り上がった際には、スピーディーに共同プロジェクトが立ち上がるケースも少なくありません。
さらに、こうした交流会を通じて得られる経営者同士の信頼関係も非常に貴重なものです。
一度築いた人脈は将来的に大きな財産となる可能性も高く、お互いに困ったときに助け合えるビジネスパートナーや、経営の心強い協力者を得ることにもつながるでしょう。
その場で事業案が生み出されなかったとしても、経営者交流会で顔を合わせたことをきっかけに後日あらためて商談の場が設けられて新規取引に発展することもあるため、人脈の拡大という点においては大きなメリットとなります。
ビジネスチャンスを作り出せる
交流会では新たなビジネスチャンスを掴むことにも期待できるでしょう。
経営者同士が情報交換をする中でお互いのニーズや強みがマッチすれば、その場で具体的な商談に進展する場合もあります。
異業種交流会では「新しい取引先やビジネスパートナーを探している」「一緒に新規事業を立ち上げられる仲間を見つけたい」といった参加目的の経営者も多いため、これらがマッチすれば共同プロジェクトや業務提携につながることも十分にあり得るでしょう。
また、交流会は営業機会の宝庫でもあり、名刺交換から始まる会話の中で自社サービスに興味を持ってもらえれば、そのまま正式な商談や契約につながることもあります。ただし、強引な営業をかけることは、通常経営者交流会ではNGなため、バランスよく会話することが重要です。
経営課題の相談や知見を共有できる
交流会は単に人脈や商談の場であるだけでなく、経営課題の相談や知見の共有ができる貴重な機会でもあります。同じ経営者だからこそ共感できる悩みや課題を、気軽に打ち明けてアドバイスをもらえる場としての活用もできるでしょう。
経営者は孤独になりがちなため、社内ではなかなか相談できない悩みも多いものです。そこで、交流会で知り合った他社の経営者に悩みを相談することで、新たな視点や現状の経営課題の解決策が見つかるケースも少なくありません。
さらに、他の経営者との対話を通じて得られる知識やノウハウの共有も大きな財産となります。
異業種の成功事例や失敗談を聞くことで、自社の経営課題に対する客観的な視点やヒントが得られ、書籍やセミナーだけでは得られないような生の情報を共有してもらえるのも、経営者交流会ならではの魅力といえます。
モチベーションアップが図れる
他の経営者との交流は自身の経営モチベーションの向上にもつながります。これは日々の経営で生じる孤独感やマンネリを打破する刺激を得られるからです。
他の企業で成果を上げている経営者の話を聞くことで「自分ももっと頑張ろう」という前向きな気持ちが湧いてきたり、停滞しがちだった発想が刺激されて新たな意欲が生まれたりします。
若手経営者を対象としたコミュニティでは「他の起業家との交流で良い刺激を受け、やる気が出た」という声も多くあり、うまくいっている経営者や先輩経営者との対話がモチベーションアップのきっかけになることもあります。
また、同じ志を持つ経営者仲間の存在そのものが大きな励みになるのも、大きな魅力です。
交流会で知り合った経営者たちと情報交換を続けるうちに、お互いが切磋琢磨して成長し合える関係が築ければ、困難な場面でもきっと乗り越える力をもらえるでしょう。
経営者交流会はそうした前向きな経営者仲間との出会いを通じて、自身のモチベーションを高めるのに絶好の場といえます。
経営者交流会で失敗しないための注意点・コツ
多くの経営者にとって有益な場となる経営者交流会ですが、参加するからにはしっかり成果を出したいものです。
ここでは、経営者交流会で失敗しないための注意点やコツについて、以下の5つを解説していきます。
- 参加の目的を明確にする
- 自己紹介や名刺をしっかり準備する
- 1人で参加して積極的に交流する
- 過度な売り込みは避ける
- 怪しい勧誘やビジネスには警戒する
各項目についてそれぞれみていきましょう。
参加の目的を明確にする
前提として、交流会に参加する目的を明確にしておくことが重要です。
なんとなくの気持ちで参加してしまうと、せっかく時間と費用をかけても得られるものが少なく終わってしまいます。そうならないためにも、「何のために参加するのか」を事前にはっきりさせておきましょう。
例えば、「異業種の経営者から刺激や知見を得たい」のか、「経営の悩みを相談できる仲間を見つけたい」のか、目的によって立ち振る舞いや声をかける相手も変わってきます。
目的が明確になっていれば、交流会で何をすべきかがはっきりと見えてきます。情報収集が目的なら名刺交換後のヒアリングを丁寧に行う、パートナー探しが目的なら自社の事業内容やビジョンを積極的に伝える、といった具合に行動にも変化が生まれるでしょう。
逆に目的もなく参加してしまうと、ただ闇雲に名刺を配るだけで終わってしまい「結局何も得られなかった」という事態にもなりかねません。そうした失敗を防ぐためにも、「この交流会では○○を実現する」という自分なりの目標を設定して臨むことをおすすめします。
自己紹介や名刺をしっかり準備する
交流会では限られた時間で多くの初対面の相手と話すため、自己紹介の内容と名刺の準備は入念に行いましょう。とっさに自己紹介しようとしても、要点が伝わらなければ相手は反応に困ってしまいます。
どのような事業をしている会社なのか、どのような強みがあるのか、交流会でどのような出会いを求めているのかなど、こうしたポイントを簡潔にまとめて初めて会う人にもわかりやすい自己紹介を用意しておくことが大切です。
また、名刺の用意も怠らないようにしましょう。
交流会では想像以上に多くの名刺交換を行うため、名刺は十分な枚数を持参して常に取り出せるよう準備しておきましょう。
名刺は自分や会社を知ってもらうための大切なツールのため、デザインや肩書きなども一目で伝わるよう見直しておくと、なお良いでしょう。
1人で参加して積極的に交流する
経営者交流会には、できるだけ1人で参加することをおすすめします。知り合いと一緒に参加すると安心感はありますが、その相手とばかり話してしまい、結果として新しい人脈を広げ損ねるケースもあるからです。
一人で来ている人同士は自然と話しやすく、グループが固定化しにくい分、誰もがフラットに交流できる雰囲気が生まれることを把握しておきましょう。
また、積極的に話しかける姿勢も重要です。
初対面の人に声をかけるのは勇気が必要な行為ですが、交流会に来ている人はみな人脈作りに前向きな方ばかりです。自分から挨拶していけばしっかりと反応を返してくれる場合がほとんどで、会話が弾むきっかけにも繋がります。
せっかく参加するからには、知り合いのいない環境に飛び込んで積極的に交流し、一人でも多くの参加者と名刺を交換してみましょう。
過度な売り込みは避ける
交流会では過度な売り込みは禁物です。
自社の商品やサービスを知ってもらいたい気持ちは誰もがありますが、初対面の場から露骨に営業トークだけになってしまうと、相手に敬遠されかねるだけでなく企業イメージまで落としてしまいます。
交流会はあくまで人脈づくりの場であり、信頼関係を築くことが先決です。自社の宣伝に終始するのではなく、まずは相手の話をしっかりと傾聴し、相手を知ることから始めると良いでしょう。
それを踏まえて相手の課題やニーズを理解した上で、「実は弊社のサービスでお役に立てるかもしれません」といった具合に控えめに提案するほうが、変な摩擦が生じることもないので無難といえます。
怪しい勧誘やビジネスには警戒する
最後に、交流会では怪しい勧誘やビジネスに十分注意しましょう。
ビジネス交流会を装った、実態はマルチ商法の勧誘目的の会がないとは言い切れません。
特に、参加費が無料で誰でも登録できるような交流会や、勧誘行為を特に禁止していないフリーな会では、マルチ商法やネットワークビジネスの勧誘者が紛れ込みやすい傾向があります。
他にも、名刺に会社名や氏名を明記しない人物、やたらと即断即決を迫ってくる相手も要警戒です。
交流会に参加する際には、事前に主催団体の情報や過去の開催実績、参加メンバーの傾向を調べ、怪しそうな交流会への参加は避けることが大切です。
また、自分自身も相手から警戒されないよう、誠実でオープンな自己紹介を心がけていきましょう。
まとめ:経営者交流会をうまく活用して東京の人脈とビジネスチャンスを広げよう
この記事では、東京の経営者交流会のおすすめ10選と交流会を選ぶ上でのメリットや注意点について解説してきました。
東京には、日々さまざまな経営者向けの交流会が開催されていますが、あくまでどの交流会を選び、どのような目的で、どのような交流の仕方をしていくのかは自分次第です。
結果を急ぐのではなく、まずは「人脈作り」からスタートして着実に信用を積み上げていくことで、結果的に自身のビジネスにも良い影響が返ってくるようになります。
少しでも有益に、そして時間を無駄にしないように、交流会についてはしっかりとご自身でも情報を整理してから参加するようにしていきましょう。